協力隊員向け、家畜衛生セミナーを開催 --- 2007 年 9 月 10 - 11 日
於 エンテベ (家畜疾病診断・疫学ラボラトリー)

      9 月 10 日と 11 日の 2 日間、村落開発隊員としてムピジ県で活躍中の 11 名を対象に家畜衛生全般に係るセミナーを開催した。ムピジ県の獣医事務所は当プロジェクトのサブサイトのひとつであり、今後、簡易ラボの設置と疾病調査に向け、何らかの形で関わりを持ってもらいたいという配慮から今回の開催となった。もともと活動の中で家畜とふれ合う機会が多かったらしく、多田専門員 (農業省アドバイザーであり、獣医師でもある) と筆者の話にも熱心に耳を傾けてくれた。また NGO に属している隊員の任地では、新たに養鶏や養豚を始めようとしているところがあり、そういった意味からも家畜の衛生管理は重要な問題となるであろう。
      初日は午前中に家畜衛生全般に係る話と牛の病気・飼養管理、寄生虫検査についての説明をした。午後は実習ということで、ウガンダ人スタッフのムギシャとミルトンが担当。実際に牛に触って臨床検査の仕方、採血の方法を実習した後で、一般的な血液検査のデモンストレーションを行った。二日目は午前中に山羊、鶏、そして豚の話を、午後にはラボ・スタッフのローレンスが糞便検査のデモンストレーションを実施した。検査手技は短時間で覚えられるようなものではないため、ムピジの事務所にラボを設置した段階で筆者がもう一度出かけ、今度は実際に自分の手を動かしながら覚えてもらうことにしている。

雨降りの肌寒い二日目、多田専門員の話に耳を傾ける。

ラボの図書館はセミナーにもってこいの場所である。

糞便検査についてローレンスの説明を受ける隊員たち。

多田専門員はもともと寄生虫が専門であった。

      二日目の朝は激しい雨になり、かなり肌寒い天気であった。しかし昼過ぎ頃から雲が切れて青空が顔を出し始め、3 時を過ぎた頃にはすっかり晴れわたって格好のバーベキュー日和となった。この日、犠牲になった山羊 3 頭と鶏 20 羽は、用意されたビール 75 本、ワラジ 2 本、ワイン 5 リッターと共に約 3 時間ですっかり片付いてしまった。

ビクトリア湖を望む管理棟前のローン。

サラダや酒類が並ぶテーブル。

Dr. アデムンや Dr. ナンティマと談笑する荒川専門家。

ローンでくつろぐ隊員たち。

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2007 年 9 月 15 日 長期専門家 柏崎 佳人 記