11 月 24 日 (土) この日は朝から空はどんより曇っていた。9 時前に隊員宿舎を出発すると、程なくして雨が降り出す。雨女の呼び声高い中田さんがみんなの非難を浴びる。カンパラ市内は混雑もなく、街から西南に延びるマサカームバララ道へはすんなりと入ることができた。多くの村落隊員が活躍するムピジ県を過ぎる頃には、雨が本格的に降り出した。11 時頃、マサカを過ぎたあたりからはより激しい降りとなり、一同不安な面持ちで窓の外に目を走らせる。昼前に Lyantonde (ヤントンデ) 着。雨の中、牛肉の串刺しを 5 本買い、キルフラ出張時に何度か立ち寄ったことのあるレストランで休憩した。小林さんの任地であったキルフラ県のカゾは、このちょっと先を右に折れて 1 時間ほど走ったところにある。小林さんは昨日任期を終え、この地を通ってカゾからカンパラへ戻ったばかりであり、「どうせ来るのがわかっていたんだから、ここで待っていればよかったのに」と、日大 3 人組から攻められていた。 ヤントンデを出ると国立公園はもうすぐそこだ。小林さんのカウンターパートであり、弾丸のようにしゃべりまくる獣医師、ルシータが住む Nyakahita という街の先を左に折れる。この頃から急に雨が小降りになり、国立公園のンシャラ・ゲートへ着く頃にはもうほとんど止んでいた。これは晴れ男を自負する自分のおかげだろう。ゲートで規定の入園料を払う。隊員 4 人は 25 ドル/日、滞在ビザを持つ筆者はその半額、そして車が 25 ドルだ。明日の同じ時間までに公園を出ればよいそうである。 中に入るとすぐにシマウマが目に留まった。インパラもいる。前者はこことキデポ・バレー国立公園にしか、そして後者はやはりこことカトンガ野生生物保護区にしかいないらしい。最初は少し車を走らせてはその姿が見える度に停車し、写真を撮っていたが、かなり頻繁に見かけるようになり、余程近くにいない限りは止まらずに通り過ぎるようになった。キルフラでは牧野で何度かシマウマを見かけたが、これだけ数が多ければそれもうなずける。その他にもトピやウォーターバックといったレイヨウ類の仲間や、イボイノシシなどを目にした。2 年ほど前に生態調査の短期隊員としてザンビアに行っていた小林さんが野生動物につてすごく詳しく、いち早く遠くの方にいる動物を見つけては、その名前や特徴をみんなに説明していた。だれでもひとつくらいは取り柄があるものだ。
At dawn
Restaurant
Grey Crowned Crane
African buffalo
Baboon
Zebra track
Equator in Uganda