マンダレー写真館 その2
Mandalay Fort and Royal Palace(城塞と王宮)
城塞は一辺が2キロほどの正方形をしており、その中心に王宮を持つ。城塞は水のたたえられた堀で囲まれ、その外側の歩道は市民の散策や昼寝の場となっている。内部は軍によって使用されており、家族を含めた軍関係者が住んでいるためにちょっとした町ができあがっている。但し、観光客が入れるのは王宮だけだ。オリジナルの王宮は素晴らしい造りだったそうであるが、第二次世界大戦で焼失した。観光客向けに再建された現在の王宮は、屋根がトタンであったりとちょっと安っぽい。
  
Mandalay Hill(マンダレー・ヒル)
城塞の外堀、水面に映るマンダレー・ヒル
登り口のすぐ手前にある Kuthodaw Paya
マンダレー・ヒルの頂上へつづく階段を登り始めると、ひとりの男の子(上の写真、青い破れたジャージの子)が物憂げに座っていた。ところがカメラを向けるやいなや豹変し、友達を集めてご覧のポーズ。さっきまでのつまらなそうな顔は、この写真からは想像もつかない。
寺院の境内では子供達がはしゃぎ廻って遊んでいる。何が楽しいんだかグルグルと追いかけっこの様なことをしていて、通り抜ける間にぶつかりそうになる。左の二人は柱の影から突然に現れた。それを避けながらすかさずカメラを向けると、しっかりレンズを見てくれた。
マンダレー・ヒルの頂上にはタイルとガラスで飾られた小さな寺院が建っている。夕方には夕陽目当ての観光客も多く訪れ、修行僧達は格好の被写体となる。
夕刻のマンダレー・ヒルからの眺めは素晴らしい。東側に連なる山々が、西日を浴びてほんのり赤く浮かび上がる。頂上からは遙かに続く平原が見渡せ、この土地が非常に豊かな農業地帯であることを伺わせる。これもエーヤワディ河の恵みなのだろうか。丘の麓に点在する寺院は木々の緑に視界が遮られて頂上からは見渡せないため、丘の中腹まで降りると良い。太陽が沈み西の空が黄色に変わる頃、緑多い町に靄が流れ出してゆっくりと光を失っていく。
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