| メイン | プロジェクト・イト | 研修コース・他 | 滞在記・他 |
プロジェクト・サイト
国立家畜衛生研究所 (National Institute of Animal Health: NIAH)
    1985〜86年、日本政府による無償資金協力事業(約24億円)により、バンコクに国立家畜衛生研究所を設立し、研究用機器を整備した。そして1986年12月から国立家畜衛生研究所プロジェクトが開始された。
    NAHIプロジェクトは7年間に及ぶフェーズ1で、中央研究所の体制と機能整備、FMDワクチンの質的改良と診断技術の向上を遂げた。それに続くフェーズ2(5年間)では、1. 主要5大疾病(豚コレラ、ブルセラ病、結核、ヨーネ病、節足動物媒介疾病)に関する防除計画確立のための疫学調査・研究、2. 診断システム確立のための診断技術の改良・開発およびその平準化、3. 地域診断センターへの技術移転を目標において活動を行い、1998年に終了した。

タイ国立家畜衛生研究所、管理棟

タイ国立家畜衛生研究所、研究棟(左側)
研究所の機能
1. 経済的に重要な家畜・家禽の疾病に関する試験・研究
2. 畜産農家に対する、家畜疾病の原因究明のための診断サービスや、疾病の治療・コントロール法に係る助言の提供
3. 診断用試薬・製剤の開発と標準化
4. 確定診断のためのリファレンス・ラボとしての役割
5. 海外悪性伝染病を含む重要疾病の調査・監視
6. 研修活動、技術移転、研究交流や国際協力の実施
7. 地域診断センターに対するサポートや共同研究
8. 政府や国内外の民間組織・機関との協調による、研究や疾病のコントロール・プログラム策定のための家畜衛生情報システムの開発

研究所スタッフは多くの研修コースを担当し、また専門家として周辺国へ技術指導に出かけるなど、当プロジェクトの原動力として活躍している。

獣医生物製剤センター (Veterinary Biologics Division) 在パクチョン市
口蹄疫センター (Foot and Mouth Disease Center) 在パクチョン市
センターの任務
    センターの最も重要な責務はワクチンと診断用製剤の製造であり、現行ワクチンの改良や新ワクチンの開発などといった試験・研究も活発に行っている。またワクチンのユーザーに対して、獣医生物製剤の使用法に係る技術的な情報や研修を提供することも職務のひとつである。加えて、口蹄疫の東南アジアにおけるリファレンス・ラボとしての機能も果たしている。
製造しているワクチン製剤
炭疽、気腫疽、ブルセラ病、口蹄疫(牛用、豚用)、出血性敗血症、豚コレラ、アヒルペスト、家禽コレラ、鶏痘、伝染性気管支炎、ガンボロ病、ニューカッスル病、

製造している抗原製剤
ブルセラ(プレート凝集試験用、試験管凝集試験用、ローズベンガル)、ひな白痢


タイ関係機関組織図