フェーズ 2 事前評価調査 (2009 年 7 月 8 日 ~ 16 日)、その 2

      キボガ獣医事務所へは、星課長および佐藤講師が到着された調査終盤に総勢 5 人で訪問した。Dr. アティコル、Dr. カムラシ、Dr. ンセレコの 3 人が揃い、キボガの状況を色々と話してくれた。一番状況を理解しているのが、一番若いンセレコであり、一番わかっていないのが所長である Dr. アティコルだという構図は何処の国でも同じか? キボガはムピジ同様にもともとスタッフの数が多かったので目立った増員はなかったが、ラボは大いに活用してくれている様子がうかがえた。「フェーズ 2 に何を期待するか?」という問いかけに対し、何と答えるかと思いきや、「Laboratory Assurance」という思いがけない答えが返ってきた。よくよくその意図するところを聞いてみれば、つまり彼らはまだ自分たちが行っている検査の技術が本当に正しいのかどうか自信が持てないので、それをきちんと見極めて欲しいということなのだ。ウガンダに限らず、筆者のこれまでの経験からしてもそこまで考えているスタッフというのは珍しい。こういうことを言ってくれると援助のしがいもあるというものだ。それにこのこと自体は JICA にとってもそれほど難しいことではない。筆者は長期協力隊員を要請することを働きかけたのであるが、結局早急に入ってもらいたいとのことで任期半年の短期隊員を募集し、もうそろそろ赴任する運びになったと聞いた。その新しい短期隊員も日大出身らしい。

キボガ県獣医事務所にて佐藤講師とDr. ンセレコ

キボガ県獣医事務所のラボ。相変わらず雑然としているが、「使っている」感が漂っていた。

キボガ県獣医事務所にて記念撮影

ひどい干魃で食べる草がなく、木の葉を食べる牛

      本部から来られた星課長と野田さんがフィールドを見たことがなかったため、ンセレコと Dr. カムラシに近くの牧場へと連れて行ってもらった。確かに今年の干魃はかなり深刻らしく、草はほとんどが枯れ、仕方なく木の葉や枯れ草を食べる牛の姿を見た。近くに家畜飲水用の貯水池があるというので行ってみると、確かに多くの家畜が集まっている。しかし Dr. カムラシが「大きい湖」と表現していた貯水池は、ごくごく小さな池であり、この程度の水量ではすぐに枯れてしまうのではないかと思えた。しかしそれはこの水をシェアしている農家の人たちにもわかっているようで、「水を汚さずかつ節約するために、池から直接飲ませず、専用の給水槽に汲み上げて与える」といったローカル・ルールがあり、利用者はきちんとそれを守っていた。我々が訪れたのは 8 月の中旬であったが、ンセレコは「月末までに雨が降らなければ牛が死に始める」と不気味なことを言っていた。そういえば毎年水不足に苦しめられているクミでは、家畜どころか人間の食料自体が不足しているらしく、政府による食糧支援が始まったと Dr. オンヤイトが言っていたことを思い出した。彼が筆者と会った時、挨拶代わりに口にするフレーズは「ムバレでは雨が降っていたか?」であったし、今回もそうだった。さてその後、雨は降ったのか否か、確認していない。
      この調査終了後、1 週間ほど日本にいた後、すぐにパキスタンでの調査へ出かけたのであるが、その最中に藤家さんからメールが入り、JICA 事務所にキボガの業者が来て「先のJICAプロジェクトでキボガ獣医事務所に棚と机を作ったが、その代金半額が未納なので支払ってくれ」と言ってきているが、柏崎さん覚えていますか?」との内容であった。そういえば確かにそんなことがあったが、とっくの昔に片がついたものだと思っていた。発注の段階から見積金額がとてつもなく高く、かなり減額させたのであるが、それでもまだエンテベ価格の倍近い値段であった。でもまあきちんとした仕事をしてくれるのであればいいかなと思い、半額を支払って発注したのである。ところがどっこい出来上がってきた棚と机はとんでもないお粗末な品物であり、筆者でさえもっとましなものを作れるだろうという程度の出来であった。それゆえ事務所のスタッフと話をして残額を支払わないことにしたのである。そして支払った半額分の金額でも高すぎる位であったため、出来上がった製品の手直しもさせ、後のことは事務所スタッフに任せる事にしたわけである。ところが相手側は手直しさえすれば残額をもらえるだろうと踏んだのであろう。事務所スタッフの催促を繰り返し、それに嫌気がさした事務所スタッフは専門家が帰国したので払えないと伝え、欲しければ JICA 事務所にでも行けと言って追っ払ったのだろう。自分の事務所のことなのだから、このくらいの管理はしてくれるだろうと踏んでいたのであるが、面倒になると自分は逃げるというウガンダ人の悪い癖が出た形になってしまった。その後、藤家さんから連絡がないのだが、どうなっただろうか。筆者からは「出来の悪い部分をきちんと修繕させ、それが終わったらフェーズ 2 の予算を使って残額を払う」という解決案を示しておいた。

下の水路から水を汲み上げて牛に与える。

水飲み場の全景

何年か前に援助で作られた家畜のための貯水池

貯水池から水飲み場への水路

水を飲みにやって来た牛の隊列

視察を終えて帰途につく調査団一行

      フェーズ 2 協力においてメインサイトとなるのは農業省のエンテベ・ラボとマケレレ大学である。肝心の協力の中味については、農業省からムカニ畜産局長、カウタ家畜衛生・昆虫部長、ルテバリカ副部長、ウェソンガ副部長、アデムン診断ラボ所長、ラボの獣医スタッフであるデオにクリスと多数が参加し、方やマケレレ大学からはカバサ学部長が参加して、カウタ部長の部屋で協議を行った。実際に協議したのは野田さんがまとめたミニッツ (議事録) と、筆者が作った PDM (Project Design Matrix) の内容についてであったが、特にプロジェクトのコンセプトや両機関の役割分担についてこれら参加者の理解が十分でなく、その再確認に無駄な時間がかかってしまい、ウガンダ社会の意思疎通の悪さが露見する話し合いとなった。というのも、プロジェクトのコンセプトや両機関の役割分担については、ウガンダ側から JICA への要請書に明記されており、それを受ける形でプロジェクトの承認がおりて始めることになったわけである。その大前提を今更崩すことができないのは自明の理であるから、その部分の議論をすることは時間の無駄に尽きる。しかし農業省内で JICA への要請書自体が回覧されていないために、内容もわからないままにミーティングに出席し、自分のプレゼンスを示したいがために言いたいことを言い合うというような協議になってしまった。以下にもめた点を思い出す限り書き留めておく。
      第一に異論が出たのは、マケレレと農業省のどちらが主導権を握るのかということだ。これはこのプロジェクトの根幹にあたるコンセプトの問題である。もともとこのプロジェクトは農業省の人材不足に端を発し、増員できないのであれば主たる診断業務をマケレレ大学に助けてもらおうという考え方に基づいている。JICA 宛の要請書にもそのように記載されているので、マケレレ大学で診断を実施するということに、今更議論の余地はないはずである。しかしその要請書自体を読んでいないメンバーから異議が上がり、また初めから噛んで含めるように説明しなければならなかった。サンプルの流れにしても農業省側から異論が上がった (当ページ最下部の図を参照)。診断をマケレレで行うのであるから当然サンプルもマケレレが受け皿となるように設定したのであるが、それでは面白くないと言う。そして考えた末の折衷案が、緊急対応を要する疾病の発生時に関しては、エンテベ・ラボを中心に動くというもうひとつの流れである。
      次に大きな議論となったのは、誰が予算を出すのかということである。ドナーに甘やかされているウガンダであるから、当然この点については話題に上ると感じていたが、その予感は見事に当たった。農業省も大学側も当然のごとくプロジェクト予算から捻出するものと考えていたが、それではプロジェクト終了後はどうするのか、持続性が全くないことにいなる。またここで幼子に諭すように「このプロジェクトは、ウガンダ側が自助努力によって診断体制を整える過程を、JICA が助けるということだ」と説明しなければならなかった。予算に関してはこればかりでは済まない。情報の共有をするためにはネットに接続しなければならないから、プロバイダー契約料を払えだの、緊急時のサンプリング費用はプロジェクトが持つべきだとか、果てはプロジェクト予算で文房具を買え、という意見まで飛び出した。役人という肩書きがつき、援助という甘い汁をいったん吸ってしまうと、どうしてこうも依存体質が根づいてしまうのだろうか。国の中央にいる人ほどその傾向が強いために、NGO が中央政府と組む事は少ないし、またドナーの中にも地方へシフトするところが出てくるだろう。ラオスあたりではかなりその傾向が強くなってきている。さんざん甘やかしておきながら、要求が膨らんでくると相手を替えるという、欧米ドナーや国連機関の身勝手なやり方に腹が立つ一方で、成果を上げるためにはある程度は仕方がないという方針の JICA や、それに倣う筆者なども同じ穴の狢なのかもしれない。
      この他にも細かい部分を上げたらきりがない。やれ、"Center" が適当だとか、"Institute" にしようだとかというような言葉尻をつついたような言い争いに始まって、運営員会のメンバーに誰を入れるかとか、そのトップは省から出すのか大学から出すのか、という筆者からすれば本質からかけ離れた枝葉末節に係る議論がエンドレスに続き、イライラを抑えるのがひと苦労であった。

マケレレ大学繁殖学教室にて説明を聞く。

マケレレ大学にてスタッフとの話し合い。診断料を誰が負担するのかでもめた。

農業省次官 Mr. Rubarema にミニッツの内容について説明する。

ミニッツの署名。左から Dr. カウタ、カバサ獣医学部長、ルバレマ次官、星課長。

ミニッツの署名を終えて握手を交わす。

ミニッツ署名後の記念撮影

      何とかミニッツのドラフトが出来上がり、あとはサインをするばかりとなった署名日の当日、朝 9 時には予定されていたメンバーが揃った。特に JICA 事務所は一度ルバレマ次官にミニッツへの署名をすっぽかされたことがあるため、一同心配していたのであるが、彼は上機嫌で約束の 9 時を少しまわった頃に現れた。しかしホッとしたのも束の間、いざサインをするという段になって次官がミニッツを読み始めたのだ。彼は内容に関して自分が納得していない書類にはサインをしないことでも有名であった。だから 2 日前にドラフトが出来上がった時、「事前に次官に説明しておかなければいけない」と我々一同は言い合ったのである。しかし明らかに「きっと誰かがするだろう」と皆が高を括って、結局誰もしなかったのである。これは大変なことになった。筆者はこの時点でその日の署名は無理だろうと投げやりな気分になったのであるが、しかしそれは次官たる者、そこまで子供ではないとみえてあれこれ言いながらも修正を続け、それを野田さんがラップトップ上でひとつひとつ直し、最終的には署名までこぎつけたのである。通常は 30 分もあれば十分な署名式であるが、その日は所要時間 2 時間 15 分という記録を作った。

フェーズ 2 プロジェクトの PDM と PO をダウンロードする。

農業省およびマケレレ大学獣医学部における聞き取り調査結果
エンテ・ベラボ(農業畜産水産省)
マケレレ大学獣医学部
1. 当該機関における診断法の現状
疾 病
診断法
ドナー
担当部門
診断法
ドナー
担当部門
FMD PCR & ELISA DANIDA (研究支援)
分子生物
ELISA
Central Lab.
ランピースキン 臨床診断

臨床診断
小反芻獣疫 ELISA
FAO (終了間近)
血清
ELISA (学生に対するトレーニング)
MAAIF-FAO
牛疫 ELISA
PACE-EU
血清
リフトバレー熱
牛肺疫 ELISA
PACE-EU
血清
小反芻獣肺疫 CFT
PACE-EU
血清
高病原性鳥インフルエンザ 簡易テスト
FAO-USAID (終了)
ELISA、HI、HA、FA、RT-PCR、ウイルス分離
USAID
AI Lab.
ニューカッスル病 簡易テスト+組織病理
FAO-USAID (終了)
病理
組織病理
病理
ガンボロ病 組織病理
JICA (終了)
病理
組織病理
病理
アフリカ豚コレラ
現在、院生が血清学的な診断法を開発中
オーエスキー病
狂犬病 直接蛍光抗体法、組織病理
JICA (終了)
病理
組織病理
病理
ブルセラ病 ELISA、ローズ・ベンガル、ミルク・リング・テスト
JICA (終了)
ウイルス、血清
ローズ・ベンガル、ミルク・リング・テスト
結核 ツベルクリン反応
JICA (終了)
組織病理
病理
炭疽 直接塗抹+芽胞染色
細菌
組織病理
病理
東海岸熱 血液塗抹
血液
血液塗抹
Central Lab.
トリパノゾーマ症 ヘマトクリット管遠心法 (HCT)、血液塗抹
血液
ヘマトクリット管遠心法 (HCT)、血液塗抹
Central Lab.
心水症 組織病理
JICA (終了)
病理
組織病理
病理
2. 診断部門における正規採用職員の数
獣医師 3 名

微生物 (4 名)、病理 (8 名)、Central Lab. (5 名)

ラボ技術者 4 名 微生物 (1 名)
3. マケレレ大学もしくは農業畜産水産省との協力活動
1.

マケレレ大学の学生に対するブルセラ病ELISAの指導

MAAIFがケニア人技術者をウガンダへ招待し、マケレレ大学においてASFに係るトレーニングを実施した。

2.

NADDELスタッフがマケレレ大学にて豚嚢虫症の診断に係る指導を実施

同左
3.

ラボ技術者がマケレレ大学で行われた高病原性鳥インフルエンザの研修に参加 (HI、HA、ウイルス分離)

4.

DANIDAとマケレレ大学によるによるFMDプロジェクトに対する施設の提供

4. 診断業務遂行の妨げとなる要因

持ち込まれる検体数が少ない、スタッフ不足、予算不足、施設の不備 (少なくともBSL2程度の施設が必要)、品質管理システムが悪い、ラボマネジメントができていない、診断用サンプル受け入れシステムの不備、停電

・第一に持ち込まれる検体数が少ない事。かつては省を中心として地方とのネットワークができあがっており、その中に大学も組み込まれていたが、地方分権化政策のために、この地方とのネットワークが壊され、大学としてもつながりを失ってしまった結果、サンプルが入ってこなくなった。
・第二に予算不足が上げられる。

5. 感染症発生時におけるコントロールに向けた対処法

1. 現地へ向かうために予算を申請するが、承認されるまでに1か月以上かかることが多く、迅速な対応が取れない。
2. 予算が下りるとサンプリングのためにフィールドへ出かける。
3. エンテベ・ラボで検査を実施。
4. コミッショナーが県に対策を指示する。

特に大学としては実施していないが、農業畜産水産省や保健省から依頼されることはある。これまで、炭疽、エボラ出血熱、マールブルグ出血熱の発生時に協力したことがあった。しかし多くの場合、サンプルを持ち帰ってラボで検査をするというタイプの支援ではなく、疫学的な手法 (Field Epidemiology Techniques)を用いた原因追及の支援である。

6. 診断のためにフィールドからサンプルを受け入れるシステムがあるか?あればその過程を説明。

外部からのサンプルを受け付ける決まった窓口はない。たまたまその場にいて受け取った人が台帳に記入し、フォーマットを添えて適当と思われる検査室に持って行く。サンプルを渡された担当者は検査を行い、終わればフォーマットに結果を記入して所長のサインをもらう。検査の進捗をチェエクするモニタリングのシステムはない。

外部からの検体はまずCentral Lab.が受け付ける (サンプル・シートあり)。検体の種類により適当な部門へ送る。検体が死体や臓器である場合は病理に送り、解剖を行い、ここで採取したサンプルを再び適当な研究室へ送る。結果は検査を行った各研究室に蓄積されているが、それを集中的に管理する部門 (Central Data Collection Centre) はなく、診断により得られた結果がシステマティックに利用されていない。

7. 診断用試薬など、生物製剤を作っているのであれば、それらをリストアップする。加えて診断に利用可能な微生物の標準株があれば、それらもリストアップする。

生物製剤

ローズ・ベンガル液、ミルク・リング・テスト用試薬、ブルセラELISA用の抗原 (今後作製していく)

特になし

標準株 Brucella abortus S99

トリパノゾーマ株多数 (T. congolense, T. vivax, T. brucei brucei, T. b. rhodesiense, T. b. gambiense)

8. 県との間における家畜衛生に関する情報の流れはどうなっているか?またそれが適切でないと思われる場合、その阻害要因は何か?

情報の流れ

県獣医事務所からMAAIFに対して家畜発生疾病情報を毎月報告する義務がある。また県獣医官からMAAIFのコミッショナーに対する月例報告書の提出も義務づけられている。MAAIFから県への報告については必要に応じて行われる。

・上述したとおり、地方とのネットワークが失われてしまっているため、オフィシャルな形での情報のやりとりはない。それゆえコミュニケーションはほとんどが個人ベースである。

・しかしマケレレは県に毎年学生を送っており、彼らが県ー大学間連携の担い手といえる。6年生を30人、約1ヶ月間送り、それにかかる費用はひとりにつき約100ドルである (宿泊 6,000/泊、日当2,000/日)。

阻害要因 1. 県内におけるコミュニケーションが悪く、情報が素速く獣医事務所に集まらないため、報告書の提出が遅くなる。
2. PACEプロジェクトで月例報告のための予算を県に配ったため、PACE終了後に提出が滞るようになった。
3. 報告書作成のために十分な時間が割けない。
4. 報告書のフォーマットが多岐の分野にわたり細かすぎて記入に時間がかかる。

9. 疾病発生の監視体制は取っているか?

基本的にフィールドから県へ、県から省へという流れで報告が入る。特にアクティブな監視体制は取っていないし、また取りようもない。

行政機関ではないため、特にない。

10. ドナーによる支援

1.

"Support Program to Integated Action Plans for Avian and Human Influenza (SPINAP-AHI)"
・European Union (EU)/African Union (AU) and the Inter-African Bureau for Animal Resources (IBAR)
・Early detection for HPAI (logistical)
・18 months(2008-2010)

"Vaccine Development against African Trypanosomes"
WHO
Research Cooperation
Renew every 3 years

2.

"Pan African Program for the Control of Epizootics (PACE) Phase 3"
・EU/AU-IBAR
・Logistical
・2009-2011
Target Diseases: Rinderpest, PPR, CBPP, FMD

"Surveillance of HPAI"
Walter Reed Academy/USAID
Capacity building (Main site is in the medical school)
Renew every 3 years

3.

"Livestock-Wildlife Diseases Project in East Africa (LWEDA)
・DANIDA
・Capacity building in disease diagnosis particularly foot and mouth disease (FMD)
・2005-2009

4.

"National Livestock Production Improvement Project (NALPIP)"
・African Development Bank (AfDB)
・Capacity building and logistical
・Expires in 2009

5.

"Prevention and Control of Pestes des Petitis Ruminants in the East African Region"
・Food and Agriculture Organization (FAO)
・Technical Cooperation Project
・Expired in July 2009

6.

"Emergency Prevention and Outbreak Containment of HPAI in Uganda"

・USAID through FAO

・Capacity building and logistical

・ ・2007-2008

11. 診断にかかる経費は誰が負担するべきだと考えるか?

現在、診断料は徴収していないし、今後も農家に対して診断にかかる経費の負担をさせるべきではないと考える。必要な試薬類などについては何とかやりくりをして農業省やドナーの援助予算から捻出していくしかない。

検査は低額であるが有料 (寄生虫学的な検査や解剖などは1ドル/検体、組織病理検査などはそれよりももう少し高い)。検査料は実費程度 (技術料なし) に抑えている。試薬類を購入する財源が確保できない限りは、無料にすることは難しい。


フェーズ 2 プロジェクトにおけるサンプルの流れ (概念図)

その 1 に戻る。

2009 年 10 月 元長期専門家 柏崎 佳人 記