プロジェクト・サイト
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家畜衛生センター
(National Animal Health Center: NAHC)
フランスの援助により1965年に設置され、現在、畜水産局の付属機関となっている。フィールドラボがLouangphrabang、Xiengkhuang、Savannaket、Champasakの4県にあり、伝染病発生診断など国内防疫のネットワークを形成している。 |
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家畜衛生センター |
衛生センターはラオスの家畜疾病の予防と伝染病コントロールを目的とし、予防接種の普及、ワクチン・診療などの衛生サービスを行うほか、国内各地に発生した家畜疾病の診断を行う。勤務している獣医師は8名は、それぞれロシア、モンゴル、チェコ、タイなどで学位を取得している。 |
ラオスでは子牛の死亡率が25%と高く(回虫によるという資料がある)、0~3ヶ月齢では寄生虫が問題となっている。他に牛では出血性敗血症、炭疽病がある。水牛には肝蛭が多く、死亡はしないまでも肉質が低下する。屠畜場では50%に感染がみられる。
豚では子豚の死亡率が5%で、豚コレラは南部での発生が多い。2001年末にはオーエスキー病が発生し、在来豚にも感受性が認められた。 |
家畜衛生センター |
センターではワクチンの普及を行っているが、農家は必要性・効果に対する認識が低いため、更に普及が必要である。また、牛・水牛では放牧が多く、ワクチン接種は作業効率が悪いとのことである。 |
ワクチン製造センター
(Animal Vaccine Production Center: AVPC)
1977年にFAOの支援を受けて建設された。設備は国連開発計画(UNDP)、宗教団体、ドイツのNGOからの援助で整備され、ワクチン製造は1979年から開始した。
ワクチン製造センターでは、毎年 500 ~ 600 万ドース程度のワクチンの製造を行っているが、量的には不十分である(国内家畜の約30%に相当する量)。最大 11 種類のワクチンを製造した時もあったが、効率化のために製造するワクチンを絞り込み、現在では出血性敗血症、豚コレラ、家禽コレラ(鶏パスツレラ症)、アヒルペスト、ニューカッスル病(F株、M株)、ガンボロ病(伝染性ファブリキウス嚢病)の6種を製造している。口蹄疫ワクチンは輸入している。
この施設では使用する鶏卵が SPF 化されていないことからワクチンとしてのアセアンの基準を満たしておらず、品質の向上が求められている。 |
AVPC 所長 Dr. Sithong Phiphakhavong
ワクチン製造センター
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ラオス関係機関組織図 |