ルアンプラバン・フィールド活動記
その2の1
「
ラオス森林管理・住民支援 (FORCOM) プロジェクト
」サイトでの家畜衛生サービスも今回で二度目になる。前回はサンプリングをさせていただいただけでこれといって農民に対するサービスができなかったことを反省し、今回はかなりの薬品類を揃えて現地へ向かった。採材した動物には駆虫薬を投薬し、具合が悪い場合は症状に応じて適当な治療を行った。どの村でもプロジェクト・スタッフの度重なる指導で、重要疾病についてはワクチネーションを徹底させてきており、前回訪れた時に比べると特に大動物の事故が格段に減っていた。鶏は農家一戸あたりの飼養羽数が少ないこともあってほとんど以前のままの状態であり、今後どのように改善を図るのか、思案のしどころである。
ハット・フアイ村
(Hat Houay Village)
サイト・マップを見る
椅子に座って大人達が水牛と格闘しているのを楽しんで傍観する子供達。
FORCOMプロジェクトから供与された豚が産んだ子豚に駆虫薬を接種する。
3ヶ月間の修行を終え、小坊主達もどこかホッとした表情をしている。どの寺でも様々な飾りつけを施した舟を作り、それを
Awk Phansa の最後の晩に川へと流すのだそうだ。このルアンプラバンのお寺 (
Wat Xieng Thong
)
は有名なだけあってなかなか立派な舟を準備していた
(右の写真
)。カメラ付携帯で写真を撮っている小坊主がいて、ラオスの寺の境内にも新しい時代が流れ込んできているのがわかる。
ポンドン村
(Pongdong Village)
サイト・マップを見る
水牛から採血し、便を採り、駆虫薬を射っていると、近所の小坊主達も見学にやってきた。
しっかりとした顔つきの兄弟がじっと我々の活動を見守っていると、お父さんが末の妹を連れて現れた。
不安げな水牛
子山羊が乳を飲むのを嫌がる母山羊
採血されて恍惚の表情を浮かべる
ポンドン村からサイヤブリへ向かう途中で昼食になった。ラオスのソバは下の写真の通りコメからできた細い麺が主流だ。必ず山盛りの野菜が添えられてくる。この店では紫の色がついたインゲン豆が加わり、色彩的にも鮮やかだ。かじってみると少し野生の味がする。好みに合わせて野菜を麺に入れ、様々な調味料で味を整えてようやく腹をふくらませる準備が終わる。
雨季の終わりということもあってメコンは水かさを増し川幅を広げ、前回6月に訪れた時に比べると船着き場は河岸の山肌に沿って上がっていた。
フィールド活動記 その2の2へ
ラオス"旅行記・他"トップへ戻る