| 活動の概要 | 研修コース | 2005年度前半 | 2005年度後半 |
| 2006年度前半 | 2006年度後半 |
2005 年度前半の主なプロジェクトの活動(4〜9月)
4月
1~9日 マレイシア人専門家2名(病理診断および細菌学)がミャンマーとカンボジアで技術指導。
6~8日 今年度活動計画の詳細を協議するため、柏崎長期専門家ミャンマー出張。
11~13日 今年度活動計画の詳細を協議するため、柏崎長期専門家ベトナム出張。
21~23日 今年度活動計画の詳細を協議するため、柏崎長期専門家カンボジア出張。
27~29日 今年度の活動計画および供与機材について協議するため、佐々木チーフアドバイザー、遠藤調整員カンボジア出張。
5月
25~27日 第8回ナショナル・コーディネーター会議開催に係る打ち合わせのため、佐々木チーフアドバイザー、遠藤調整員ミャンマー出張。
28日~
6月5日
タイ人専門家のサポート、In-Country Activity支援、および「ラオス森林管理・住民支援 (FORCOM) プロジェクト」のサイトにおける野外活動のため、柏崎長期専門家ラオス出張。
29日~
6月4日
タイ人専門家 Dr. ウドム(病理診断)および Dr. ピチェット(レプトスピラ病血清診断)が、ラオス家畜衛生センターにおいて技術指導。Dr. ウドムは主に病理解剖と検査材料のサンプリング法を、Dr. ピチェットは顕微鏡凝集試験によるレプトスピラ病診断方法を指導し、当センターにおいて診断が可能となった。
29日~
6月4日
タイ人専門家 Dr. サティス、柏崎長期専門家、家畜衛生センターから Dr. ブンミーがルアンプラバンの「ラオス森林管理・住民支援 (FORCOM) プロジェクト」を訪れ、プロジェクトサイトにおいて家畜衛生サービスの普及活動と病態調査のためのサンプリングを行った
6月
22~24日 フィリピンの首都マニラにおいて豚コレラに係るワークショップを開催(FAO、OIE と共催)。それにあわせて佐々木チーフアドバイザーが出張。
27日~
7月21日
つくばの動物衛生研究所から塚本短期専門家が赴任され、1ヶ月未満という短期間の間にタイ、ミャンマー、マレイシア、ベトナムを駆けまわり、鳥インフルエンザの診断に係る技術移転を行った。
7月4日~
8月12日
    昨年、一般細菌病の短期専門家として周辺4カ国において指導をされた入谷短期専門家が、今年度は一般ウイルス病の短期専門家として6月27日に再赴任。まずカンボジアで6週間、その後ラオスで6週間の技術移転を行う。
    左の写真は、カンボジア家畜衛生生産研究センタースタッフに誕生日を祝ってもらう入谷専門家(前列左から2人目)。
7月
4~6日 第8回ナショナル・コーディネーター会議をミャンマーの首都ヤンゴンにて開催。各国のナショナル・コーディネーター、日本人専門家、JICA関係者など多くがヤンゴンに集結した。
11~16日     タイ人専門家 Dr. ノッポン(獣医寄生虫学)が、カンボジアの家畜衛生生産研究センターにおいて住血吸虫の疫学調査に係る技術指導を行った。
    左の写真は、カンボジア家畜衛生生産研究センターの寄生虫研究室スタッフと共に(右から2人目が Dr. ノッポン)。
11~22日 マレイシアの獣医研究所(在イポ)において鳥インフルエンザに係る研修コースを開催。それにあわせて佐々木チーフアドバイザーが出張。また塚本短期専門家が加わり技術指導を行った。
25~29日     タイ人専門家 Dr. ウドムと柏崎長期専門家がカンボジアの家畜衛生生産研究センターに出張。Dr. ウドムは病理検査一般、柏崎専門家は In-Country Activity に係る支援と出血性敗血症の血清診断 ELISA 法に係る技術移転を行う。
    左の写真は、カンボジア家畜衛生生産研究センターの病理研究室スタッフと共に(左端がDr. ウドム)。
8月
17日~
9月16日
カンボジアでの技術指導に続き、入谷短期専門家がラオスへ赴任。主に豚コレラウイルスの分離・培養に係る技術を移転。
22~27日
Dr. バンディットの技術指導を受ける、家畜衛生センター鳥インフルエンザ室スタッフ
タイ人専門家 Dr. バンディットがラオスの家畜衛生センターへ出張。鳥インフルエンザ・ウイルスの血清学的および分子生物学的タイピング法に係る技術を指導。
    Dr. バンディットは日本で鳥インフルエンザ診断に係る研修を受け、また
塚本短期専門家のタイにおける活動時にもカウンターパートとして技術を学んだ。今回はその技術をラオスのスタッフに移転した。
9月
5~10日 タイ人専門家 Dr. ラダが、ベトナム獣医診断センターにおいて病理診断に係る技術移転を行った。今回はベトナムで問題になっているウイルス性アヒル肝炎、ガンボロ病、狂犬病を中心に、BSEについてもその組織病変について実際の標本を使ってスタッフに説明した。技術的には封入体の染色法や一般的なHE染色時の注意点などについて指導し、実際に見やすくて美しい組織標本が作れるように改善された。またセンターの要望として今後、免疫組織染色を行いたいとのことであったため、今回はまず Dr. ラダがその理論、方法についてのセミナーを行い、今年12月頃を目処にもうひとりの専門家を派遣して技術的な指導を行うこととした。
病理組織標本を用いた実習の間に、室長のリーさんに指示を出す Dr. ラダと、それを見守る若き男性スタッフ2人。
5~10日
センターのスタッフを対象にしたセミナー(左端の女性が Dr. ドアンジャイ)。
タイ人専門家 Dr. ドアンジャイは同じくベトナム獣医診断センターに赴任し、レプトスピラ病の血清診断に係る技術指導を行った。抗血清を用いて現在センターにおいて継代している細菌株をチェックしたところ、いくつかの株が正しく継代されていないことがわかった。加えて蛍光抗体法によるレプトスピラ菌の検出や、野外材料からの分離法などの指導も行った。
5~10日
細菌学研究室のスタッフ(左からオーストラリア帰りのトー、室長のオアイン、まだ学生のクオン、気のいいバー)
柏崎長期専門家は2人のタイ人専門家に便乗し、同じくベトナムへ出張。細菌学研究室において In-Country Activity で使う出血性敗血症の血清診断 ELISA 法に係る技術移転を行う。ベトナムではスタッフ自らが ELISA 用抗原の作製を行い、データ解析も統計モデルの手法を用いて処理できるようになった。「結果をどう読むか」といった議論も活発に行われ、往々にして一方的になりがちな技術指導が非常に興味深い内容になった。
26~30日 タイ人専門家 Dr. ディロックがカンボジアの家畜衛生生産研究センターへ出張。口蹄疫の ELISA 法に係る技術を指導した。
26~30日 柏崎長期専門家がミャンマーの中央部、マンダレーにある地域診断センターに出張し、豚コレラ・ウイルスの培養に必要な細胞培養法の技術移転を行った。冷房も効かず、停電が頻繁に起こり、日本人ばかりを選択的に刺す蚊が飛び交う中、蚊取り線香を焚きつつ何とか細胞が培養できるようにセットアップをし、技術指導を行った。