感染様式および疫学 M. bovis は罹患牛の気管分泌物、唾液、糞便中に排泄され、直接あるいは間接的に気道あるいは経口感染を起こす。また、糞便などへの菌排泄が起こるため飼育環境を汚染し、畜舎疫となって牛群に急速に感染が起こる。胎盤感染、交尾感染、乳房感染なども成立しうる。M. bovis 以外の原因で起こる結核病は M. avium が原因でも起こり、ヨーロッパで多発している。また非定型好酸菌感染でも同様なことが起こる。非定型好酸菌は水中などの自然界に広く分布する。この感染症では無病巣反応牛の原因にもなる。
感受性動物は反芻動物である牛、シカ、人などで、公衆衛生上重要疾病である。